フランスで正規言語をいじる

パリでの一年間の留学生活を綴る(かも)

パリでの住まいが決まった!

パリでの住まいが決まりました

場所は16区,閑静な住宅街の中のコジャレたSTUDIO(アパート的な部屋)です.

・高級住宅街な16区

・広い(主観です.平米は内緒 :-p )

・バス・トイレ別

・キッチン有り

・家具一式有り

・集中暖房

・建物は中庭有り.かつセキュリティ万全

という条件で家賃は885ユーロ(管理費込み,ググると12.1377101万円).日本の物件情報から考えると高額と思うかもしれませんね.僕としては想定の範囲内です.お酒に当てられるお金が必然的に減るので研究も捗るでしょう(ぇ

数件ほどパリの物件を廻りましたが,実は「この物件が一番家賃が安かった」というのも面白い話です.屋根裏部屋や学生寮っぽいところ,場所があまり良くない所などなど安い物件も普段はあるとのことですが,ちょうどこの時期は全部埋まっていたそうです.

とはいえ,「せっかくの1年間,パリらしい家に住みたい」という願いが完璧に叶えられたと思います.

住まいの写真とか

部屋はこんな感じです.とても大きな窓から素敵な中庭が見えます :-) 

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 キッチンも広くて良い感じ.食器類も完備.これは料理を始めるしか無い!

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 トイレとお風呂は別.バスタブもちゃんとある!(フランスはシャワーのみも多いらしいです)

大きな鏡もあるのでパリジャンらしく普段から身だしなみを整えていこう(戒め).ちなみに東京では普段Tシャツ+スウェット(+ジャージ)という「寝起き格好」で大学に通っていました.

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あと,日本の物件と比べるとどの物件も天井が高い!この物件も目測で2.2~2.5mぐらいはあるかも.快適な留学生活が送れそうです.

16区はこんな場所

我が家は有名な「ジョルジュ・マンデル通り(Avenue Georges-Mandel)」のすぐ裏です.16区は高級住宅街だそうで,確かに建物や通りの雰囲気がエレガントでした.

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「20世紀最高のソプラノ歌手」として世界的に有名な Maria Callas の住んでいたアパルトマンもこの通りに面しています.

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また,「パリで最もエッフェル塔が綺麗に見える場所」として有名なトロカデロ広場もすぐ近くです.我が家から徒歩5分ぐらいで着きます.毎朝エッフェル塔を眺めて通学することになるかも?

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とはいえ現段階では僕は16区はをほとんど探索していないのでまだまだ魅力を伝えきれません.今後の記事に期待して下さい :-)

JAFIS不動産と大家さんに感謝

数件ほどパリの物件を廻りましたが,現在の家に一目惚れして即決定しました.見学の翌日に入居手続きを大急ぎでしてもらいました.

手続きの際に僕の不手際で多くのトラブルがあったのですが全てJAFIS不動産がなんとかしてくれました.ありがとうJAFIS.ありがとう大家さん.

JAFIS不動産は日本人スタッフと日本語に堪能なフランス人スタッフが運営しているパリの不動産です.フランス語(どころか英語)が全く喋れなくても,日本語だけでやりとりできるのが魅力的です.JAFIS不動産には,ここには書けないぐらい本当に色々親切にしてもらいました.今後も色々暮らしのサポートをお願いしたい次第です.

留学生のクライアントも多いらしく,今後パリに留学を考えている日本の学生さんにはJAFIS不動産を大いにお勧めします.

パリ到着

東京→イスタンブール→パリ

10/1の21:20発の便でパリへ.途中で長めのイスタンブール乗り換えがあるので,パリ到着は10/2の10:20.

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荷造りに予想以上に時間がかかってしまって 18:00には成田空港に着いてる予定が18:00に大岡山を出発することに... 荷造りを甘く見てた.

 

ちなみに大岡山から成田空港に行くのにはいつも武蔵小杉からの成田エクスプレスをいつも使っている.グリーン車がかっこ良くて人も少なくてとても快適 :-)

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成田空港でトラブル

成田空港には夜の8時に到着.この時間帯だとフライトはほとんど終わっていて受付カウンターもガラガラ... 落ち着いてて良いけどね(ぇ

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チェックイン終了時刻ギリギリにカウンターに滑りこんで安心していたところに:

受付「帰りの便はご予約されていますか?」

僕 「いいえ.たぶん11月頃に帰りますけど,まだです.」

受付「ビザはお持ちで?」

棒 「いいえ.」

受付「向こうにお住まいですか? ...IDなどは」

僕 「いいえ.」

受付「....そうなりますと,帰りの便のチケットを持っていないとフランスで入国拒否される可能性があります

僕 「!?」

 

入国拒否される可能性は高いわけではないらしいんだけど,トルコ航空(日本の航空会社は全部そうらしい)のポリシーとしては1%でも可能性がある場合は帰りの便を予約してもらわないとフランスに発たせないらしい.

ということで11/1に日本に帰る便を予約(その日に帰るとはまだ決めていないけどね).

パリ到着

フライトはとても順調.心配だったフランスでの入国審査も超あっさりスルー.

「帰りの便は?」とか「入国の目的は?」とかも一切聞かれず,パスポートを渡したら10秒ぐらいでスタンプ押して通してもらいました.顔のチェックもろくにしてないのでは?というレベル.2回目のフランス入国だから甘いのだろうか.f:id:sinya8282:20141003124028j:plain

パリでの素敵な宿(ノートルダムの近くのすっごく良いアパルトマン!!),パリでの物件探しが決まりそうなこと,パリで出会う人々がとても素晴らしかったことなどなど書きたいけども,それはまた今度報告します :-)

À la prochaine!

 

 

大急ぎでパリ行きの準備(二週間でやれるだけ)

この二週間で沖縄→京都→東京(なう)を巡り,パリ行きのためのもろもろの準備を済ませました.留学が決定したのが7月.8月は学会出張の時期でかつフランスはバカンス真っ最中なので留学手続きをほとんど進めることができなかった.

 

沖縄では

  • 親族や恩師に留学報告周り
  • 両親に向こうでの生活の説明(という名の金の無心)
  • 戸籍抄本の取得
  • 美味しいものを食べる

などなど.僕の本籍は沖縄県のうるま市.委任状書いて親に取得してもらったり郵送で取得もできるのだけど,やっぱり本人が行くのがてっとり速い.

沖縄に帰ると毎回食べる「ビッグハートの特製ステーキ(300g)」もお目当ての1つ.これが大好物.以前沖縄に帰省した時は4日連続で食べたりもした :-)

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宜野湾のカレー屋「ハリーズ」も沖縄に帰ると必ず寄る場所の1つです.ここのスープカレーは最高.琉大時代は先生や研究室メンバーと週2ぐらいで来ていました.今回も河野先生と一緒に行って奢ってもらった :-)

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チキン野菜カレー,大辛!(辛いのが好き方は是非「超辛」を)

京都では

  • 知人や研究者に会いに

  • 留学成功祈願のお参り

  • 京都っぽいグッズを買う
  • 美味しいものを食べる

「学問の神様」菅原道真公をまつっている北野天満郡にて参拝... だけのつもりだったけど,折角なので本殿にて祈祷していただきました.

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北野天満郡にて.やっぱり京都を廻るなら和服が良いですね.

 

東京では

  • 引越し手続きもろもろ

  • 書類作成もろもろ

  • 留学先とのやりとりもろもろ
  • パリでの家探し,宿&チケットの手配
  • 海外保険加入(AIU)
  • キャッシュパスポート作成

当然ですが,やることが多くてそれなりに大変です.というか色々作業が終わっていない /(^o^)\ 留学のために本格的に準備を始めたのが9/17ぐらいなのがアレだったか... 

 

とはいえ,そんなこんなで今日10/1の夜にパリに向かって飛びます.フライト日程を決定しちゃえば,その日に向けて全力で準備するしかない.2週間程度でなんとかパリに行けるぐらいの準備はできたと思います....ビザ?なにそれ?

 

パリに1年間留学することになりました.

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正規言語理論の本場,フランスにて1年間研究を行うことになりました.

以下,概要です.

期間

翌月の10/1からちょうど1年間ほど行ってくる予定です(出発までの時間がなくとてもバタバタしています).

身分としては東工大の学生のまま「客員博士学生」という感じでパリに行ってきます.博士号は東工大で取得する予定です.

私は学振の特別研究員(DC2)です.学振の決まりとして「学生として留学することはできません」とのことなので,厳密には「研究遂行」という形での海外渡航です.

受け入れ先

Jacques Sakarovitch 先生に面倒を見てもらいます.

http://perso.telecom-paristech.fr/~jsaka/

機関としてはパリのTelecom ParisTechと言うグランゼコール(Grandes Écoles)の1つとなります. 

なぜフランスか

 修士1年生の頃から Elements of Automata Theory (トップ画像の本)という本に夢中になっていました.「オートマトン理論をちゃんとやろう」と思うきっかけとなった本です.この本の著者が何を隠そう今回面倒を見てくれるSakarovitch先生なのです.

Elements of Automata Theory

フランスにはSakarovitch先生を始め,正規言語やオートマトンの研究者が多くいます(歴史的にも,現在も).フランスの正規言語力は凄く高いのです.古くからの研究者の系譜・研究の歴史的事情でそうなっているのでしょう.

留学をこぎつけるまで

今回の留学は

  1. 自分で留学先を決めて(今年の6月)
  2. 自分でSakarovitch先生にメールを書いて(同6月)
  3. 1年間面倒みてもらえることになった(7月中旬)

という流れで決定しました.コネクションもない状態から留学をこぎつけるのはなかなか苦労があります.皆さん,コネがあるなら使いましょう

「留学OK」のメールが来た時は本当に飛び上がるほど嬉しかったです(メールが無視されなかっただけでも(有名な研究者には良くあるそうです)嬉しかったのに).

パリでの暮らし

研究遂行はとても楽しみですが,暮らしに関しては実は不安だらけです.

  • 家もまだ決まっていません
  • 海外で使える口座やキャッシュカードもろくに用意していません
  • ビザ無しの状態で渡仏します
  • そもそも金欠です(残高639円)

東京の現住居を去る準備も全く出来ていません.はたして本当に10/1に渡仏できるのでしょうか.

まぁなんくるないさ精神でやっていきます(というかなんくるないさ精神のせいでこんな状況になっている気がry).

...あぁ,そういえば保険にも入らなければ,,, フランス語も,,, そもそも英語が... (考えるのをやめた).

 

 

ということで,このブログではパリでの暮らしや留学についての情報を書き込んでいきたいと思います.気が向けば.めんどくさくなって放置する可能性もあります.

研究内容についてはあまり触れないと思います.その辺に興味がある人は僕の技術ブログ(sw@mac)や研究室のページ(新屋 良磨 - 首藤研究室)をチェックしてください.