フランスで正規言語をいじる

パリでの一年間の留学生活を綴る(かも)

パリに1年間留学することになりました.

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正規言語理論の本場,フランスにて1年間研究を行うことになりました.

以下,概要です.

期間

翌月の10/1からちょうど1年間ほど行ってくる予定です(出発までの時間がなくとてもバタバタしています).

身分としては東工大の学生のまま「客員博士学生」という感じでパリに行ってきます.博士号は東工大で取得する予定です.

私は学振の特別研究員(DC2)です.学振の決まりとして「学生として留学することはできません」とのことなので,厳密には「研究遂行」という形での海外渡航です.

受け入れ先

Jacques Sakarovitch 先生に面倒を見てもらいます.

http://perso.telecom-paristech.fr/~jsaka/

機関としてはパリのTelecom ParisTechと言うグランゼコール(Grandes Écoles)の1つとなります. 

なぜフランスか

 修士1年生の頃から Elements of Automata Theory (トップ画像の本)という本に夢中になっていました.「オートマトン理論をちゃんとやろう」と思うきっかけとなった本です.この本の著者が何を隠そう今回面倒を見てくれるSakarovitch先生なのです.

Elements of Automata Theory

フランスにはSakarovitch先生を始め,正規言語やオートマトンの研究者が多くいます(歴史的にも,現在も).フランスの正規言語力は凄く高いのです.古くからの研究者の系譜・研究の歴史的事情でそうなっているのでしょう.

留学をこぎつけるまで

今回の留学は

  1. 自分で留学先を決めて(今年の6月)
  2. 自分でSakarovitch先生にメールを書いて(同6月)
  3. 1年間面倒みてもらえることになった(7月中旬)

という流れで決定しました.コネクションもない状態から留学をこぎつけるのはなかなか苦労があります.皆さん,コネがあるなら使いましょう

「留学OK」のメールが来た時は本当に飛び上がるほど嬉しかったです(メールが無視されなかっただけでも(有名な研究者には良くあるそうです)嬉しかったのに).

パリでの暮らし

研究遂行はとても楽しみですが,暮らしに関しては実は不安だらけです.

  • 家もまだ決まっていません
  • 海外で使える口座やキャッシュカードもろくに用意していません
  • ビザ無しの状態で渡仏します
  • そもそも金欠です(残高639円)

東京の現住居を去る準備も全く出来ていません.はたして本当に10/1に渡仏できるのでしょうか.

まぁなんくるないさ精神でやっていきます(というかなんくるないさ精神のせいでこんな状況になっている気がry).

...あぁ,そういえば保険にも入らなければ,,, フランス語も,,, そもそも英語が... (考えるのをやめた).

 

 

ということで,このブログではパリでの暮らしや留学についての情報を書き込んでいきたいと思います.気が向けば.めんどくさくなって放置する可能性もあります.

研究内容についてはあまり触れないと思います.その辺に興味がある人は僕の技術ブログ(sw@mac)や研究室のページ(新屋 良磨 - 首藤研究室)をチェックしてください.